ニュースの素朴な疑問
2008/08/19/Tue
大雑把に"本"の市場は特殊で、売れ残った本を
出版社に返品するのが当たり前。
他のジャンルの商品でも返品は付き物ですが、
出版業界で言えば、返品率は4割に迫ると言いますから、
その異常ぶりが良く分かります。
でも、これは本を売る立場の書店側の問題ではなく、
出版取次業者による委託販売制度の問題。
なにせ返品を前提とした制度ですから、
小売店としては、売れ残った在庫を
ストレスも遠慮もなく処理できます。
しかし、在庫を精密に管理する必要が無いという事から、
仕入れ能力、販売能力の衰えも確かです。
加えて、消費者側からすれば、
書店にはメジャータイトルばかりが並び、
売れにくいマイナーな本は、すぐに姿を消してしまうという
致命的な不便を強いられます。
この委託販売制度が、昨今の出版不況の
元凶であると見方が主流なのも分かります。
小学館は、こうした状況を打破すべく、
今年の11月から新たな販売方式の確立を目指しています。
現在の「委託販売方式」に加えて、
返品時にペナルティが発生しますが、
高い粗利益が約束される「責任販売制」のいずれかを
書店側に選択させるそうです。
選択方式を取ったのは良い判断だと思います。
現在の生ぬるい状況からの脱却を拒む
書店もいるでしょうからね。
しかし、鋭意的に「責任販売制」を選択した書店の棚に、
知名度の低い本が並ぶことはあるのでしょうか?
よりシビアな商品の選択を迫られるでしょうから、
広告展開の多い、知名度の高い作品だけが、
販売されるという、消費者にとって、
一番好ましくない状況も予想できます。
結局、蓋を開けてみなければ分かりませんが、
その心配をする以前に、
どのお店も「責任販売制」を選ぶことが無かったりして。
出版不況の一因ともいわれる
4割もの返品率を改善しようと、
小学館が11月から新たな販売方法に乗り出します。
同一の本について、返品が自由にできる「委託販売制」と、
返品時にはペナルティーがあるが、
高い粗利益が約束される「責任販売制」のいずれかを
書店が自由に選べるようにするものだとの事。
本の返品4割 ムダ減らせ 小学館、同一書籍で併用制
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080817-00000909-san-soci
出版社に返品するのが当たり前。
他のジャンルの商品でも返品は付き物ですが、
出版業界で言えば、返品率は4割に迫ると言いますから、
その異常ぶりが良く分かります。
でも、これは本を売る立場の書店側の問題ではなく、
出版取次業者による委託販売制度の問題。
なにせ返品を前提とした制度ですから、
小売店としては、売れ残った在庫を
ストレスも遠慮もなく処理できます。
しかし、在庫を精密に管理する必要が無いという事から、
仕入れ能力、販売能力の衰えも確かです。
加えて、消費者側からすれば、
書店にはメジャータイトルばかりが並び、
売れにくいマイナーな本は、すぐに姿を消してしまうという
致命的な不便を強いられます。
この委託販売制度が、昨今の出版不況の
元凶であると見方が主流なのも分かります。
小学館は、こうした状況を打破すべく、
今年の11月から新たな販売方式の確立を目指しています。
現在の「委託販売方式」に加えて、
返品時にペナルティが発生しますが、
高い粗利益が約束される「責任販売制」のいずれかを
書店側に選択させるそうです。
選択方式を取ったのは良い判断だと思います。
現在の生ぬるい状況からの脱却を拒む
書店もいるでしょうからね。
しかし、鋭意的に「責任販売制」を選択した書店の棚に、
知名度の低い本が並ぶことはあるのでしょうか?
よりシビアな商品の選択を迫られるでしょうから、
広告展開の多い、知名度の高い作品だけが、
販売されるという、消費者にとって、
一番好ましくない状況も予想できます。
結局、蓋を開けてみなければ分かりませんが、
その心配をする以前に、
どのお店も「責任販売制」を選ぶことが無かったりして。
出版不況の一因ともいわれる
4割もの返品率を改善しようと、
小学館が11月から新たな販売方法に乗り出します。
同一の本について、返品が自由にできる「委託販売制」と、
返品時にはペナルティーがあるが、
高い粗利益が約束される「責任販売制」のいずれかを
書店が自由に選べるようにするものだとの事。
本の返品4割 ムダ減らせ 小学館、同一書籍で併用制
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080817-00000909-san-soci
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